金継ぎ入門NEW

○説明会:作品解説と講師の実演

割れたり欠けた陶器を漆で接着し、金粉を蒔くことで世界に一つだけの器を製作できます。また、塗り上がった品物に漆で絵を描き、金、銀などの金属粉や青貝などをまいたり貼るといった蒔絵の基本を学べます。


 割れたり欠けたりした器を漆を使って修復する「金継(きんつ)ぎ」や、漆の模様の上に金、銀などの金属粉や青貝を飾り付ける蒔絵(まきえ)、螺鈿(らでん)の基本を教えています。
 特に今は金継ぎが人気を集めています。金継ぎは、壊れた器を漆でくっつけるだけではなく、さまざまな工程があります。
 器が壊れたとき、欠けて無くなってしまった部分は、木の粉と漆を混ぜたパテを使って埋めます。麦の粉と漆を混ぜた接着剤で器を接着します。
 一番大切なのは、砥(と)の粉(こ)と漆を混ぜた「錆漆(さびうるし)」や漆を付けて接着面の表を整える作業。化粧をするときも、ファンデーションの前に下地が大切なように、ざらざらの表面を整えることが大切なのです。仕上げに金粉で加飾します。それぞれの工程を慌てず、丁寧にやることが重要です。
 金継ぎの技術が広まったのは、千利休が茶の湯を大成させた400年以上前と言われています。教室では伝統的に受け継がれてきた本物の技を教えています。初心者の方は、作業に使うへら一つ用意してもらえば、材料は貸し出します。
 器の形や割れ方、欠け方は一つ一つ違うので、同じものに向き合うことはありません。毎度、新しいことに挑戦することが楽しさの一つです。
 今、大量生産、大量消費の生活を見直す時期が来ています。大切なものや思い出の品を自分の手で直し、使い続けることで、今まで以上に愛着が湧くでしょう。

開講日・体験日

お問い合わせ下さい

曜日・時間

第2・4金曜日10:00〜12:00

期間・受講料

受講料:4,400円(月2回)
材料費:実費

<受講申し込みについて>※1日講座、特別講座を除く

受講申し込みには口座振替登録が必要です。

≪ご用意いただくもの @3カ月分の受講料 A口座番号 B預金口座お届印≫

基本月謝制での口座振替となります。4カ月目よりご指定の銀行口座から口座振替となります。
新規入会の方は入会金500円が必要です。ただし70歳以上の方は入会金が不要です。
別途設備維持費が必要です。

講師

吉川則行(日本工芸会正会員)

講師プロフィール

略歴
一九五一年富山県高岡市に生まれる
一九六九年県立高岡工芸高校卒業
一九六九年京都で、手描き友禅に従事
一九九〇年高岡市優秀技術者表彰受ける
一九九二年日本伝統工芸富山展初入選
一九九四年日本工芸会富山支部会員になる
一九九五年日本伝統漆芸展初入選
一九九七年日本伝統工芸展初入選
二〇〇一年日本工芸会正会員になる
二〇〇五年日本工芸会富山支部展
日本工芸会賞受賞
二〇一三年高岡市技術保持者蒔絵指定
作歴
日本伝統工芸富山展入賞三回、入選二十一回
日本伝統漆芸展入選三回
日本伝統工芸展入選十回


吉川則行です。高岡市で漆の仕事に従事しており、主に蒔絵を得意としています。普段仕事と並行して作家活動も行っており、入選入賞歴もあります。また、金継ぎの仕事も請け負っており、そういった技術を皆様にお教えできればと思っております。未経験者も大歓迎です。

体験時持ち物

割れたり欠けた陶器があればお持ちください。